-気ままな一人旅- 釣りの聖地で、釣られたのは私

人が集まり過ぎる観光地はごめんだ。
そんな私が選んだのは上五島。
飛行機、バス、フェリーで半日。
大移動ではあったが、この旅は大正解。
わざわざ訪れるだけの価値は十分にあった。
まずは港近くの足湯に浸かる。
こんなさりげないおもてなしはうれしい。
そして、島屈指のパワースポットへ。
神社にそびえ立つあこう樹は樹齢670年で、
幹の太さは日本一。まさに島の精霊。
偉大な存在には常にあやかってきた私。
今回の釣り巡業の釣果を願う。

「おう、待たせたな」。
島育ちの大将が腕を振るう店で、
釣ったばかりの魚を捌いてもらう。
「滅多に食べれない刺身だろ」というが、
都会で暮らしていたら一生食べれない。
地元食材を使った逸品が次々と並ぶ。
観光客向けに気取らない感じもまたいい。
この店を訪れるのは初めてだが、
常連客のように温かくもてなしてくれた。
本音で語り合ううちに、マブダチになり、
最後は民泊を営む大将のご自宅に宿泊。
こんな旅もいいでしょ。

今日は路線バスも利用して、
島内に点在する教会を巡る。
神社仏閣はそれなりに訪れたが、
祈りもグローバルな時代。
世界基準のご利益を期待したい。
離島にも酒蔵があると知り、
訪ねてみることに。
地元の芋を使った本格焼酎が自慢で、
丁寧な説明を受けながら製造工程を見学。
そして最後はお待ちかねの飲み比べ。
注がれた酒を断るほど野暮じゃない。
しばし極上の時間を満喫する。

覗き込むと、海底まで丸見え。
こんなきれいな海で育った魚が
うまくないわけがない。
地元の人に釣り場を尋ねると、
「糸を垂らせば、そこが絶好ポイント」
との回答。さすがは釣りの聖地。
ちなみに、この堤防に立つ私は、
前回の旅から半年後の私。
すぐにまた再訪してしまったという訳だ。
食、自然、温かな人々との触れ合い…
この島の数え切れないほどの魅力に、
すっかり釣られてしまった私であった。

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