かみごとう
ガチウォーク！とは．．．‼

ロマンと可能性に挑戦する３５ｋｍ。

午前８時スタート！桜のつぼみが開花を待ちわびる青方峠を上り詰め、下りには目下に広がる有川湾。賑やかな上五島高校の歓声を受けると上五島有数の繁華街浦桑。カミティ前を通過し、穏やかな潮風を受けながら七目入り口に入る。五島列島初の五島うどん専門店「竹酔亭」前を通過し、鯛ノ浦港からが最初の難関、上五島で最大の登りを制覇するも、息つく間もなく急勾配が待ち受ける。下った先には、ひっそりとターコイズブルーの海面が広がる東神ノ浦地区で深呼吸。切り立つ採石場を眺め、右と左へ曲がりくねる山道から中ノ浦公民館に出るまでがワクワクの前半戦。予定では正午、中ノ浦教会を眺めながら美味しいおにぎりをほおばり後半戦に続く。西海国立公園の指定を受けた美しい海沿いの国道はいつもなら最高のドライブコースだが、今日は何かが違う。前半の疲労が蓄積し、挫けそうになるかもしれない、しかし、エイドステーションは町の特産品で寄り添いギブアップを阻止する！
そしてまた自らに打ち勝ちひたすらゴールを目指す。ゴールに近づけば近づくほど辛くなる。こんな時にこそ坂本九の「上を向いて歩こう」を口ずさみ、高台にある跡次に立ち壮大な上五島国家石油備蓄基地を眺め、夕暮れのラスト3.5㌔に挑む。そして、青方の喧噪がこれまでの孤独との戦いを後押しし、足早につばき通りからゴール役場本庁へなだれ込む。歩き倒した！フィニッシュ!!　その翌日以降、筋肉痛と共にじわじわと得も言われぬ達成感に満ち溢れる。