「どこにもない」がある
上五島に3泊4日、
台風のはざまの残暑と快晴を過ごした。
ここには、日本中探しても「どこにもない」がある。
アドリア海と見紛うばかりの濃紺の海と浅瀬のターコイズブルー、1万数千人の人口の町に29のカトリック教会、宿で食する新鮮な刺身と五島牛。
こんな町、どこにもない。
福江島からフェリーで私たちは着いたが、ここは福岡か長崎か佐世保からも船でしか来られない「秘境」だ。島内はレンタカーがなければ行けない場所ばかりだが、行けばどこにもない風景に出会える。
世界遺産・潜伏キリシタン関連遺産の頭ケ島、津和崎、矢堅目、有福教会、中ノ浦教会、希望の聖母像、鯛ノ浦教会。
その他訪れたすべてが懐かしく愛おしい。飴のように凪いだ入り江の海は碧く透きとおって魚たちが自由に泳ぎ、遠くに霞む土地がかつて荒波を越えてやってきた外海の人々の苦難を語る。
どこにもない島、どこにもない町に、私たちは魅了された。
▼▼▼素敵なスケッチの【旅のノート】をみせていただきました!