上五島満喫コース

丸1日使って、南北に細長い上五島を、島の隅々まで観光しましょう。
旅の〆には、島内で最も人気のある夕陽スポット「矢堅目の夕景」で、1日のドライブの疲れを癒やしてくれるコースです。
- 所要時間:1日
- 主な交通手段:車
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有川港ターミナル
館内には、本町の捕鯨の歴史を知ることができる「鯨賓館ミュージアム」や、コンサートや映画上映が行われる「鯨賓館ホール」が併設されている。
・観光情報センターあり
・コインロッカーあり
・お土産売店あり
[有川港に発着している航路] 佐世保港、長崎港、小値賀港、宇久平港
▶九州商船
・お土産処 観光物産協会
・有川港周辺グルメマップ
約30分

中ノ浦教会
教会の保護者は「おとめ聖マリア」。1925年(大正14年)に建てられた木造教会で、1966年(昭和41年)に木造教会としては珍しい高い鐘塔が増築されました。シンプルな建築ながら、内部に描かれた椿が印象的です。内部の主廊には折上げ天井が施され、祭壇部はリブヴォールト天井となっています。小さな入江に立つ中ノ浦教会は、対岸から眺めると教会全体が水面に映り込み、「水鏡の教会」という愛称で親しまれています。12月のライトアップ時には、水面に映る姿が一層美しく輝きます。
約10分

若松大橋
約10分

龍観山展望所
西海国立公園・若松瀬戸を一望できる絶景ビュースポット。若松大橋の白、海と空の青、山々の緑、島々が織り成す複雑な入り江は見事なコントラスト。春先は展望広場に桜の花が咲き、花見やピクニックに訪れる人で賑わいます。山間に桐教会も見え、早朝に訪れると、野性のシカに出会えるかもしれません。長崎県新観光百選の地にも認定されています。
約20分

桐教会
明治30年(1897年)に建立し中五島最初の小教区として設立。現在の聖堂は、昭和33年(1958年)改装され、山口大司教によって祝別、献堂され、桐教会復活期の指導者、下村善七・ガスパル与作親子と清川沢次郎翁を顕彰する信仰先達者顕彰碑が昭和45年(1971年)教会場内に建立された。
瀬戸に映える赤い屋根の桐教会は、若松瀬戸を往来する船舶の安全を祈るように、丘の上に静かにたたずんでいる。教会から見下ろす景色は絶景。
約10分

奈良尾のあこう樹 (国天然記念物)
奈良尾の歴史は16世紀末から始まり、和歌山県の漁師たちが定住したことで発展しました。特に漁業が盛んで、昭和36年には漁獲高が30億円を超えるほどでした。漁師たちは奈良尾神社のアコウ樹の前で豊漁と安全を祈願していたそうです。アコウはクワ科イチジク属の常緑高木で、支持根や呼吸根を伸ばすのが特徴です。面白いことに、毎年5月頃に一週間ですべての葉を落とし、その後新芽が一斉に生えてきます。奈良尾のあこう樹は、自然の不思議さと地域の歴史を今に伝える大切な存在です。
約40分
(ドライブ:県道22号線)

旧 鯛ノ浦教会
現在は資料館として使用されており、踏み絵など弾圧時の資料を見ることができる。旧教会の後方には、ルルドや鯛ノ浦集落で布教に尽力された方々の像が建てられており、向かって右左端のプチジャン神父の墓が外れの墓地に、御巣鷹六人切りの墓碑が、教会裏手山腹に建てられている。
(昼食:有川港周辺)
約5分

蛤浜海水浴場
遠浅の砂浜とコバルトブルーの美しい海が広がる海水浴場です。遠浅なので、小さいお子様連れのお客様でも安心して海水浴を楽しんで頂けます。海岸沿いの遊歩道には、松の木やハマユウが植えられており、散歩も楽しめます。日本の快水浴場百選にもえらばれています。近くにはキャンプ場や運動公園も整備されています。7月の海開きイベント「蛤浜で遊ぼデー」は多くの観光客で賑わい、シーズン中は休憩舎・売店が開設され、トイレ・シャワー・更衣室も完備しています。
約30分

頭ヶ島天主堂
頭ヶ島教会堂は1910年(明治43年)に着工され、1919年(大正8年)に完成しました。設計は上五島出身の教会建築家・鉄川與助が手がけ、地元で採れる砂岩を使って建てられました。建設には長崎や地元の石工、そして地元の信徒も参加しましたが、資金不足により工事期間は約10年を要しました。教会堂の外観は、水平に積み上げられた粗い表面の石壁が特徴で、深い陰影により力強い印象を与えています。正面には八角形ドーム屋根の塔屋がありますが、これは後から追加されたため、やや不釣り合いな大きさとなっています。外壁の石材にはノミで「四九五」など漢数字が刻まれており、これは石材の寸法を示すものと考えられています。例:「四九五」=4尺9寸5分内部は柱のない一室構成で、柱をなくすことで限られた空間を広く使え、天井も高く感じられる工夫がされています。外観は力強い男性的な印象ですが、内部は花模様の装飾が施され、優しい雰囲気となっています。祭壇は建物本体の完成後に設置され、北魚目の江袋教会の祭壇と類似したデザインを採用しています。中央の屋根部分には八角ドームがあり、下段には日本的な植木鉢模様が施されています。石造りを採用した理由は、単なる地元の石材の豊富さだけではありません。限られた建設資金の中で、耐久性の高い教会堂が必要とされました。地元の砂岩を使用することで、レンガ造りと比較して材料費と施工の手間を大きく削減できました。実際、頭ヶ島天主堂は当時の大規模なレンガ造りの教会と比べ、約10分の1程度の費用で済んだと言われています。また、この時期は崎浦地域の石材業が最も盛んで、地元の石工たちの技術も非常に高い水準に達していました。鉄川與助の優れた設計センスと相まって、限られた予算で格調高い石造りの教会堂が実現したのです。
江戸時代、日本では禁止されていたキリスト教。この時代、表向きは仏教徒として暮らしながら、密かにキリスト教の信仰を守り続けた人々を「潜伏キリシタン」と呼びます。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、そんな厳しい時代を生き抜いた人々の歴史を今に伝える貴重な遺産群です。宣教師不在の中での信仰継承、密かな祈りの実践、そして禁教が解かれるまでの歴史を物語る12の遺産で構成されており、新上五島町からは、この頭ヶ島天主堂のある頭ヶ島の集落が選ばれました。

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター
♦TEL 095-823-7650/FAX 095-895-9690
♦対応時間:9:30~17:30
▶ネット予約はコチラ
約35分

大曽教会
教会の保護者は「イエスのみ心」。
1879年に木造教会を建立し、1916年に現在のレンガ造りの教会堂となった。
鉄川与助による設計施工で、ステンドガラスは西ドイツ製、レンガは早岐から仕入れられた。
内部は3廊式で、主廊部・側廊部ともに漆喰仕上げ4分割ルブヴォールト天井で造られている。
正面中央部には八角形のドームを有する鐘塔が突出しており、レンガの凹凸による装飾、
色の異なるレンガを規則的に使用するなど、壁面の意匠化も工夫されている。県指定有形文化財。
旧教会は、1915年に若松の土井ノ浦教会として移築された。
約20分

矢堅目公園
巨岩や複雑な海岸線、崖など迫力ある風景を一望できます。とんがり帽子のような形をした珍しい岩は、近年スタジオジブリ映画『となりのトトロ』のトトロが左を向いている姿に似ていると話題となり、「トトロ岩」と呼ばれています。この不思議な形の巨岩は古くから海上航路の目印として使われていました。「矢堅目(やがため)」という名前は、この岩の上で敵の侵入を見張り、「矢」で「堅め(かため)」ていたことに由来します。見張り台として使われていただけあって、抜群の見晴らしを誇るビュースポットです。水平線に沈む夕日を撮影できる人気スポットとしても知られています。夏には鮮やかなオレンジ色のオニユリが咲き、夕日との組み合わせが魅力的です。
💡対岸の白草公園から望む、矢堅目の岩に落ちる夕日は素晴らしく、多くのカメラマンをとりこにしています。約5分

矢堅目の駅
五島近海の澄んだ自然海水を汲み上げ、十分な時間と手間を掛けて塩づくりを行っています。
工房に隣接した上五島産品館「矢堅目の駅」では、矢堅目の塩本舗の商品はもちろん、上五島のお土産品の販売・喫茶・観光地案内などを取り揃えております。
上五島の旅の途中にお気軽にお立ち寄りください。
矢堅目の塩を使った「塩ソフトクリーム」もオススメ!
約10分

青砂ヶ浦天主堂
約25分

仲知教会
仲知(島ノ首)の移住開拓が始まったのは、1810年ごろ。 その後、真浦、久志、大水、赤波江と開拓が続いていった。 真浦の浜に教会堂が建ったのは、明治14年(1881年)で、平屋建ての木造瓦葺であり、昭和7年(1932年)に主任座が江袋教会から仲知教会に移された。 三代目となる現在の教会堂は、昭和53年(1978年)わずか70数戸で築き上げられており、色鮮やかなステンドガラスが印象的。
約20分

白草公園 (矢堅目の夕景)
矢堅目の岩越しに沈む夕陽は素晴らしく、多くのカメラマンをとりこにしています。