山本二三「五島百景」出張展覧会〈奈良尾・若松編〉
新上五島町町制施行20周年を記念して『山本二三「五島百景」出張展覧会〈奈良尾・若松編〉』を開催します。
長崎県五島市出身の山本二三氏(1953年-2023年)は、『天空の城ラピュタ』『火垂るの墓』『もののけ姫』『時をかける少女』等、数々の名作アニメーション映画の美術監督として、多くの人々の心に残る風景画を描いてきました。今回、同氏が10年をかけて故郷の五島列島を描いたライフワークの作品群『五島百景』から、新上五島町が描かれた作品を特別に展示します。山本二三氏が50年近く培ってきた背景画の技術と、五島の魅力をぜひご覧ください。
アンコール開催〈奈良尾・若松編〉
本展覧会は、新上五島町町制施行20周年を記念して開催された前回の展覧会が好評を博したことを受け、多くの皆様からのご要望にお応えするアンコール開催です。今回は奈良尾・若松地区に焦点を当て、この地域を描いた6点の作品を展示いたします。会場となる奈良尾図書館は、「五島百景」にも描かれている奈良尾神社境内に位置し、山本二三氏の美しい作品と実際の風景を同時にお楽しみいただけます。山本二三氏の芸術と新上五島町の自然が融合する特別な空間で、ゆったりと静かな島時間をお過ごください。
会期:2024年12月6日(金)~12月21日(土)10:00~17:30 ※月曜休館
場所:奈良尾図書館(新上五島町奈良尾郷334番地2 奈良尾神社境内)
展示内容:「五島百景」から6点、山本二三氏制作風景映像
● 来場特典 新上五島町の美しい風景を捉えたポストカードをプレゼント!(数量限定)
主催:新上五島町観光物産協会・新上五島町教育委員会
後援:新上五島町
協力:山本二三美術館・五島つばき蒸溜所
前回の様子
山本二三氏と五島百景について
山 本 二 三 {やまもとにぞう}
1953年6月27日、長崎県五島市出身。中学卒業後、岐阜県の高校で建築を学ぶ。東京の美術系専門学校に在学中から、アニメーションの背景画の仕事を手掛けるようになる。テレビアニメーション『未来少年コナン』(1978)で自身初の美術監督を務め、以降、『天空の城 ラピュタ』(1986)、『火垂るの墓』(1988)、「もののけ姫」(1997)、「時をかける少女」(2006)など、美術監督として数々の名作に携わった。「アニメーション美術の創造者 新・山本二三展」が全国巡回中。累計入場者数が90万人をこえ、好評を博している。画集等の著書多数。故郷を描くライフワークの作品群「五島百景」が10年をかけて2021年、ついに完成した。迫力ある独特の雲の描き方が特徴的で、ファンの間で「二三雲」と呼ばれている。(山本二三美術館HPより引用)
五 島 百 景 {ごとうひゃっけい}
山本二三がアニメーションの背景画を50年描いてきた技術と故郷への想いを余すところなく注ぎ込んだ、五島を描いた100点の絵画作品。五島列島の雄大な自然や歴史的・文化的な建造物、生活の音が聞えてきそうな路地等、観光名所にこだわらず、山本二三という画家の目で描画地を選び、多岐にわたる対象を描いています。
山本二三美術館について
新上五島町の隣、五島市にある山本二三氏の描いたアニメーションの背景画やオリジナルの絵画を展示する美術館です。建物は1863年(江戸時代)に建てられた武家屋敷「松園邸」を改修。山本二三氏のアトリエを再現したスペースではモニターには山本二三氏がどのように絵を描いているかが映し出されている。山本二三氏が描いた空と雲で囲まれている空と雲の部屋では雲のソファで短編アニメを視聴できる。 ▶山本二三美術館
山本二三氏が描いた五島の風景画をもとに、五島つばき蒸溜所が手がけるジン「GOTOGIN 空よ雲よ」シリーズ。新上五島町町制施行20周年を記念して、上五島シリーズ3種がリリースされました。ラベルは山本二三氏の「五島百景」の中から、町民や観光客の皆様の投票により選ばれました。繊細な筆致で描かれた風景画、その美しさを映し出すジン、そして実際に目の前に広がる上五島の絶景。芸術と味覚、そして雄大な自然が織りなす五島の魅力を、全身で体感してください。▶五島つばき蒸溜所
■奈良尾図書館について
奈良尾港から徒歩10分、国指定天然記念物のあこう樹がある奈良尾神社境内にある図書館です。美しい景色に囲まれた明るく開放的な施設は、約41,000冊の蔵書を誇り、幅広いジャンルの本を取り揃えています。郷土誌なども取り揃えていますので、旅をしながら島をより深く知りたい方にもおすすめです。また、インターネットで蔵書検索・予約システムも利用できます。新上五島町立図書館ホームページにアクセスして、ぜひご活用ください。▶奈良尾図書館
奈良尾図書館/開館時間:10:00~17:30
休館日:月曜日、祝日、月末、年末年始
■奈良尾神社のアコウ樹について
根が二股に分かれ、両足で地面に踏ん張るような姿をしています。神社へ続く参道をまたぐようにそびえ立つ姿は、まるで天然の鳥居のよう。樹齢670年を超えるあこう樹の下をくぐると長生きできると伝えられる、上五島の神秘的なスポットです。高さ25m、幹周り13.9mという日本一の大きさを誇り、1961年4月27日に国の天然記念物に指定されました。▶奈良尾神社のアコウ樹
Column
12/21(土)限定催行/アート・グルメ・音楽で楽しむ島旅「五感で巡る冬の上五島」
~山本二三「五島百景」出張展覧会、教会コンサート、遊覧屋形船でのスペシャルランチボックス付き~