弘法井戸 こうぼういど

昔、ある僧侶が托鉢の途中で道土井の家に立ち寄り、「水をいただけないか」と所望しました。家の老婆は水を汲みに行きましたが、なかなか戻ってきません。不思議に思った僧侶は戻った老婆に尋ねると、近くに井戸がなく、山の中腹まで水を汲みに行かなければならないと分かりました。僧侶は老婆の苦労を見かねて、「近くに水が出る場所を探しましょう」と申し出ました。杖で周辺を探り、「ここを掘れば必ず水が出ます」と告げて去っていきました。その場所を掘ってみると、確かに水が湧き出てきたそうです。これが「弘法井戸」の由来で、水神が祀られ現在も使用されています。

この話は、延暦23年(804年)に第16回遣唐使船の一行として青方港に一週間滞在した空海にまつわる伝説といわれています。青方、相河、三日ノ浦、道井戸、今里方面には、このような空海伝説が今でも数多く伝えられています。


エリア
上五島エリア
カテゴリー
歴史・文化

基本情報

住所 〒857-4416 長崎県南松浦郡新上五島町道土井郷

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