-旧友との仲よし旅- 出会いと体験に満ち溢れた時間

のんびり過ごすだけの旅よりも、
刺激に満ちた体験でリフレッシュしたい。
そんな私たちが訪れたのは、上五島。
一棟貸しをしてくれる宿を発見し、
迷うことなくお借りすることに。
「築68年、出会えたことが奇跡ね」
昭和の風情あふれる和室でくつろぎながら、
昔話に花を咲かせる。
この島は、私たちにとって宝の島。
教会巡りをはじめ、星空撮影や椿油づくり、
アゴ焼き体験や島ヨガ、クルージング…
体がいくつあっても足りないかも。

伝統菓子「かんころ餅」作りに挑戦。
石臼と杵を使い、餅つきのように
干したお芋と餅米をぺったんぺったん。
つきたての生地をほどよい大きさに
丸めたら出来上がり。できたてのお餅は、
ほのかに甘い芋のおやつで、
祖母の手作り菓子を思い出した。
町の人とも会話が弾み、
教会コンサートの話を聞く。
クリスマスシーズンの恒例イベントで、
聖堂でのクラシック演奏は必見とのこと。
次回は年末の訪問を約束した。

この島は、塩作りがとても有名。
そこで塩工房を見学することに。
煮えたぎる釜と湧き上がる湯気。
そして独特の芳ばしい香り。
想像していなかった光景に
二人とも目を丸くする。
季節や気温によって変化する塩の味を、
一定に保つ職人技が光る。
海からの贈り物に心打たれた私たち。
藻塩、あら塩、おにぎり用の塩と
塩博士になった気分で、
いろんな塩を片っぱしから購入。

塩工房のもうひとつの名物、
塩ソフトクリーム。
ミルクに塩とニガリを加えるだけで、
とても上品な大人の甘さに。
「ここでしか味わえないスイーツね」
唯一無二のおいしさ。塩ってまさに神。
その後はさらなる感動を求めて、
うどん作りにも挑戦。
捏ねて、伸ばして、引っ張って。
お餅のような生地と格闘しているうちに、
一本一本のうどんに愛着が湧く。
体験後はもちろん、うどん屋さんへ直行。

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